今回は麺の蒸し工程の部屋で麺の品質保持を良くするうえで重要な箇所です。
施工前は床表面の傷みが激しく、表層が剥がれ、セメント分が溶け落ち、栗石等の骨材が見えてきている状態でした。
その為排水先までの流れも凹凸が存在することにより不具合がありました。
衛生管理に徹底しているこちらのお客様はすばやい改修の決定をされました。
この原因は麺の蒸し工程では様々な要因が考えられます。
まず、原料は小麦粉の他に水や塩を使用するはずです。
お客様との打ち合わせで酸の性質を持ったものも床に落ちるというお話をいただきました。
その他にもかん水を使用していればアルカリ性のものも床に落ちるはずで、蒸すため、高温の水蒸気も落ちてきます。
また、機器を洗浄する際、次亜塩素酸等も使用するでしょう。
その為、この箇所には酸にもアルカリにも強く、熱にも強く、しかも現況の傷みによる凹凸をカバー出来、滑りも防止する万能素材が求められました。
そこで当社でその条件に該当する無臭の水系硬質ウレタンの厚膜仕様で最も優れた素材を選定しました。
床にも出来る範囲で勾配調整をし、側溝内もこの素材で改修させていただきました。
酸・アルカリ・塩分・熱・厚塗り材とすべての条件をクリアし、衛生的に申し分ないきれいな床に生まれ変わりました。
これからも健康食であるおいしい麺がこの工場で作られていくでしょう。
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