病院様は、どうしてもお休みがない為、広い厨房内の床改修をするといってもなかなか実行に移せないという状況がつきまといます。
夕食が終わり、戻ってきた食器を洗浄し厨房が静かになるのは、夜の7時か8時で、次の日の朝食の仕込み等をするために朝は4時か5時頃から動き出します。
つまり、作業時間と乾燥時間を合わせて8時間から10時間しかないのです。
だからと言って塗床が剥がれた状況を見過ごすことは出来ず、一般の業者様へ剥がれた箇所だけの部分工事を依頼するということになります。
今回ご依頼の病院様も剥がれた箇所の上から塗りなおすという工事を繰り返し、剥がれよりも大きく塗り重ねしなくてはならない状況から3層程の分厚い塗膜がなされている状況でした。
問題は一番下の層のコンクリートとの密着で、一番下の層が剥がれやすければ、当然その上から塗り重ねることは解決にならないということです。
しかも、剥がれが出るということはその箇所に特に負荷がかかっているはずです。
その様な状況からやはり、朝には硬化する速乾材料にて少ない作業時間を有効に使う事が求められました。
それでいて耐久性・摩耗性・コンクリートとの密着性・耐衝撃性も強いものでなくてはなりません。
そこで超速乾樹脂のMMAメタクリル樹脂を選定し、釜下等、100℃以上の熱湯のかかる箇所のみ硬化に時間のかかる材料を選定しました。
1時間ごとのタイムスケジュールを組み、専門業者として用意している豊富な下地処理機械の中から、現場にあったものを選出し、効率的にブロックごとに作業に取り掛かり、耐久性のある、滑り止め仕様の安全な床に生まれ変わりました。
施工後も定期的に確認し、何かあった場合すぐにフォローすることも当社の規約です。
今後安心してお食事を作っていっていただく為、これからがお客様との密接な関係が必要となってきます。
工事前の打ち合わせから工事中のご協力まで本当に病院の方々には助けていただきました。
心から感謝いたします。
患者さんに対しても本当に親切な思いやりのある応対をされる病院の方々を見て、頭が下がる思いでした。
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