塗床(ぬりゆか)という言葉を初めて聞いた方も多いかと思います。病院や老人施設などの厨房や、食品工場、薬品工場、精密機械工場など各種工場、倉庫などで床材として塗床は利用されています。
一般の方からは「塗装」と思われていますが、厳密には違います。床は壁などの塗装と比べ耐久性が格段に要求されますので、床をコテなどで塗り上げる左官作業としての「塗床」が必要になります。

塗床(ぬりゆか)の必要性

塗床(ぬりゆか)の必要性

コンクリートの保護

コンクリートは、強度と価格面のバランスが良くもっとも一般的に使用されている建築資材です。

抵抗する力(撥水力)がまったくなく、どんどん水が染み込んでいきます。
水だけでなく汚れも一緒に吸収し、カビやコケにとって絶好の温床になります。

また、コンクリートは強いアルカリ性により強度を保っていますが毎日水を吸収する事により中性化に向かい徐々に傷み、表面は剥がれ内部の鉄筋が腐食する事により更に劣化が加速します。
まして食品工場や厨房の様な熱や油や台車が通る等の過酷な状況では寿命は著しく低下します。

衛生面

コンクリートは、硬い物で引っ掻くと粉塵が発生します。その粉塵が宙を舞い食品に混入してしまうと大変な事になります。

また、水分吸収により傷んで剥がれたり凸凹になってしまった所に水が溜まり虫や菌が発生します。
皮肉な事にそれを水洗いで綺麗にすればする程コンクリートや内部の鉄筋にダメージを与え、鉄筋はサビる時に膨張する為、コンクリートが割れていきます。

安全性

コンクリートの状態のままだと水がかかった時、滑る場合があります。

また、コンクリートが傷み凹凸があれば当然つまずいたり、台車に乗った食品が崩れ落ちたりして危険です。

まとめ・・・

コンクリートが劣化する要因は様々ですが、ほとんどが水や水が仲介する物で、そこに厨房の過酷な環境が追い打ちをかけます。

コンクリートは水等にあまりにも無防備な為、塗床の施工が重要となり塗床工事によりコンクリート自体の寿命も長くなります。

塗床の剥がれ割れ摩耗等の危険性

塗床の剥がれ割れ摩耗等の危険性

塗床はしているが剥がれたり割れたりしていると下地が剥き出しになり、コンクリートの劣化が早まり粉塵も発生します。

ヒビの隙間や割れ、塗膜と下地の間に汚染された物質が入り込み、虫や菌の発生に繋がります。

剥がれやすい塗床は剥がれた破片が食材に混入するというニュースをよく聞きます。その様な状況では剥がれた箇所がどんどん大きくなるのも時間の問題で、デッキブラシ等でゴシゴシと掃除する事に不安になってしまいます。

また剥がれた箇所が所々にあれば、つまずきやすく危険となります。

どんな業者を選んだらいいのか?

塗床業者選びのポイント

使用する箇所によりお客様のご要望の材料を選定してくれる業者

施工箇所により床材に要求される特性は変わってきます。
熱がかかったり、滑りやすかったり、薬品をかけるとか、きちんと水が流れるようにしたいとか、施工部分に適した床材を選ぶ事が重要になります。
お客様とのヒアリングが大変重要である為、誠意はもちろんきちんとお話を聞き相談しやすい業者に依頼して下さい。

下地処理をしっかりする業者

塗床工事で材料選定と並び重要となるのがこの下地処理です。
既存塗膜を剥がし更に床に研磨をし水分除去、収縮防止の為の目地カットを様々な現状に合わせた研磨・剥がし機を使い入念にしなくてはなりません。
よくお化粧に例えますが、下地処理を怠ると仕上がりが悪くなり剥がれてしまうという点では同じです。

塗床専門の業者

壁等の塗装を床にしたらどうなるでしょうか?
壁に比べると床は比べ物にならないほど厳しい環境にありあっという間に剥がれてしまうでしょう。
また一般的な塗装業者に依頼すると、下地処理の概念が薄く、壁や屋根を塗るのがメインである為、床に適した材料が選定できません。
そもそも床は左官塗りであり、ローラーやハケで塗るのは仕上げだけです。そこも一般的な塗装業者では難しい点です。
床専門業者に依頼しなかった事で悔しい思いをしたというお客様を何度も見ています。

電話番号
Call: 0120-766-796
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